派遣会社に登録する際、ご自身の現在のスキルを把握するために“スキルチェック”を受けることがあります。
スキルチェックではPCスキルや一般常識などを問うテストを受けますが、点数が低かったとしても登録の可否に関わることはありません。
しかし、ご自身が希望する職種で活躍するために、必要なスキルは身につけておきたいところです。
本記事を参考に、派遣社員として働くうえで役立つスキルや資格を確認しましょう。
目次
派遣で求められるスキルとは?
派遣社員に必要なスキルは、業種や職種によって異なります。
本項では、派遣社員が身につけたい主なスキルを紹介しますので、ご自身の希望する業種・職種で役立つものを習得してみてください。
【派遣で求められるスキル】
- PCスキル
- ビジネススキル
- コミュニケーションスキル
- 英語スキル
- 経理スキル
- プログラミングスキル
PCスキル
事務職をはじめとするオフィスワークでは、基本的なPCスキルが求められます。
以下で、具体的なスキルの内容と習得方法を見ていきましょう。
【派遣社員が身につけたいPCスキル】
- タイピング
- Word
- Excel
タイピング
タイピング能力は多くの派遣会社でスキルチェックの必須項目とされており、「制限時間内にどれだけ速く正確に打てるか」をもとに判断されます。
一般事務を希望する場合は、1分間で60文字程度打てることを目標にしましょう。
特にデータ入力をはじめタイピングスピードが重視される職種では、1分間に100文字以上打てると即戦力としての活躍が期待されるレベルです。
タイピング能力を向上させるには、ホームポジションを覚えてタッチタイピングを身につける、またタイピング練習用のアプリを使用するといった方法があります。
Word
派遣の事務職では、多くの場合、Wordを使用して社内外への案内状や郵便物の送付状などを作成します。
事務職でなくともWordを業務で使用する職業は多くあるため、以下の操作方法は覚えておきましょう。
【派遣社員に求められるWordのスキル】
- ページ設定
- ヘッダー・フッターの変更
- 画像の挿入
- 図やグラフ、テキストボックスの作成・挿入
- 文字の装飾(フォントの種類・サイズの変更)
- 印刷設定
上記の基本的な操作のみであれば、インターネット上に掲載されている無料の学習サイトで十分に習得できます。
Excel
オフィスワークでは、データの整理や分析、請求書の発行など、Excelを使用する場面も多くあります。
求人情報に「基本的なPCスキル」と記載されている場合、Excelだと以下の操作を行えると問題なく業務に取り組めるでしょう。
【派遣社員に求められるExcelのスキル】
- 書式設定
- 表やグラフの作成
- 四則演算
- SUM、AVERAGE、MAX、MINなどの簡単な関数の使用
- シートの挿入・削除・移動
- データベース機能(並べ替えや抽出など)の使用
上記の操作をはじめ、Excelの多様な機能を使いこなすことができれば、日々の業務の効率化を図れます。
なお、貿易事務や経理事務などの専門性が高い事務職の場合は、マクロ集計やピボットテーブルの使用といったさらに上級のスキルが必要となります。
職業訓練校やeラーニング、参考書などさまざまな学習方法があるため、ご自身に合うものでスキルを身につけてみてください。
ビジネススキル
派遣社員であっても、最低限のビジネススキルや一般常識は社会人として欠かせません。
送付状や納品書・請求書、謝罪文書といったビジネス文書の書き方は、宛先設定(To、Cc、Bcc)や署名設定とあわせて覚えておきましょう。
電話の受け方や取り次ぎ方は職場によって異なりますが、基礎的な応対方法や言葉遣いなどを習得しておくと、初めての職場でも落ち着いて対応できます。
そのほか、TPOに合わせた身だしなみや名刺交換の仕方などは、どの業種・職種でも活用できる知識であるため、事前に確認しておくと安心です。
また、派遣登録時のスキルチェックでは、一般的な漢字の読み書きや計算問題、時事問題、教養問題などが出題されることがあります。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、職場で良好な人間関係を築き、業務を滞りなく遂行するために重要です。
なかでもほかの社員と協力しながら進める仕事や、社外の方と直接関わる仕事の場合は、特に柔軟なコミュニケーションが求められます。
上司や同僚への報告・連絡・相談を適切に行えると、業務を円滑に進めることができます。
特に担当業務でミスが生じた場合は、上司に速やかに報告し、さらなるトラブルへの発展を防ぎましょう。
なお、社外の方と関わる際は、はきはきと挨拶し、正しい敬語でやりとりできるとビジネスパートナーとしての信頼獲得につながります。
英語スキル
外資系企業でメールや電話応対を行う場合や、海外顧客をサポートする場合は、業務内容に応じた英語スキルが必要です。
以下に、具体的な英語スキルとそれを活かせる主な派遣業務をまとめました。
【英語スキルのレベルとそれを活かせる主な仕事】
| 英語スキルのレベル | 具体的なスコア | 英語スキルを活かせる主な仕事※ |
|---|---|---|
| 基礎レベル | TOEICスコア500~600 |
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| 日常会話レベル | TOEICスコア600~700 |
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| 基本レベル | TOEICスコア700~800 |
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| ビジネスレベル | TOEICスコア800~900 |
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| ネイティブレベル | TOEICスコア900以上 |
|
※実際に求められるスコアは派遣会社や派遣先企業によって異なります
英語を使用する仕事を探す際は、求人に記載されている英語レベルを確認し、ご自身のスキルに合うものを選びましょう。
未経験から英語レベルの高い仕事を目指す場合、まずは販売職や飲食業などの外国人観光客と関わる仕事で英語力を試し、ビジネス英語を磨いていくのも一つの手です。
経理スキル
現金・預金の管理や経費精算、伝票処理などを行う経理業務では、対応する範囲に応じて専門的なスキルが求められます。
実務をミスなく行うために必要になるのは、簿記のスキルです。
高時給の求人では、日商簿記2級以上を応募条件としている場合が多くあります。
まずは2級の取得を目指し、合格後も身につけた知識を失わないよう、継続して学ぶことが大切です。
また、消費税法や法人税法の知識を磨くと、仕訳や決算をスムーズに行えるようになります。
税理士試験レベルまで身につける必要はありませんが、入門書やハンドブックなどを読み、実務に必要な概要を理解しておくとスキルアップが見込めます。
プログラミングスキル
IT関連の会社でエンジニアとして働く場合は、プログラミングスキルが必須となります。
プログラミング言語にはさまざまな種類があり、用途に応じて使い分けられています。
未経験からプログラマーを目指す場合は、PHPやRubyなど、Webサービスの開発に特化した言語の習得がおすすめです。
これらの言語を使用できる人材は需要が高く、活躍の場が広がることにくわえ、高収入の求人も多く見つかります。
プログラミングは独学で習得することも可能ですが、プログラミングスクールに通うほうが講師に直接質問できるうえ、モチベーションを保ちやすくなります。
スキルチェックが行われるタイミング
派遣社員のスキルチェックは、派遣会社に登録する際に行われるのが一般的です。
登録の手順は会社によって異なりますが、基本的には以下の流れで行われます。
【派遣登録の流れ】
- 派遣会社のホームページにある新規登録画面から、ご自身のプロフィールや希望条件などを入力する
- 対面かオンラインで担当者と面談し、派遣の仕組みや仕事上の注意点、福利厚生などの説明を受ける
- スキルチェックを受ける
- スキルチェックの結果やこれまでの経歴、希望条件などをもとにカウンセリングを受ける
- 条件に合う仕事があれば紹介してもらう
スキルチェックを受けるにあたって、事前準備は特に必要ありません。
ただし、WordやExcelをしばらく使用していない方は、スキルチェックの場で本来の実力を発揮できないことも考えられるため、操作方法を軽く確認しておくと安心です。
スキルチェックの点数は派遣登録に影響する?
上述したように、スキルチェックの点数が派遣登録の可否に関わることはありません。
スキルチェックは、派遣会社の担当者がご自身のスキルを把握し、最適な仕事を紹介する目的で行われるためです。
登録完了後には、スキルチェックの結果を一部参考にしつつ、ご自身の経歴や人柄、希望条件などを重視して、それらに合う仕事を紹介してもらえます。
なお、多くの派遣会社では、登録後にスキルチェックを再度受けることが可能です。
1回目のチェックで普段の実力が出せなかった方や、スキルを習得したため点数アップを目指したい方は、担当者に再受験を希望する旨をお伝えください。
派遣社員が持っていると有利な資格
派遣の求人によっては、特定の資格の保持が応募条件になっている場合があります。
また、資格を取得するとご自身の持つスキルを客観的に証明できるため、より好条件・高時給の仕事を紹介してもらえる可能性が高くなります。
ここでは、派遣社員として働くうえで有利な資格を紹介しますので、ご自身が希望する業種・職種と関連するものの取得を検討してみてください。
【派遣社員が持っていると有利な資格】
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- TOEIC
- 日商簿記検定
- 秘書検定
- ITパスポート
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、オフィスワークを希望する方におすすめの資格です。
この資格を取得すると、マイクロソフト社が開発したWord・Excel・PowerPoint・Access・Outlookの機能の理解度を証明することができます。
試験勉強を通して作業を効率化できる操作方法を学べるため、実務でも役に立つ資格の一つです。
なお、Word・Excel・Accessの試験には一般レベルと上級レベルの2種類があります。
実務で必要な知識は一般レベルで十分習得できるため、まずは一般レベルの合格を目指しましょう。
TOEIC
TOEICは、日常生活や職場における、英語でのコミュニケーション能力を評価するテストです。
高いスコアを持っていると、英語を使う仕事で活躍できるチャンスが広がります。
なお、履歴書上で「英語力がある」と見なされるには、990点満点のうち600点以上が必要と考えられています。
通訳や翻訳など、英語をメインに使う仕事ではより高いスコアが求められるでしょう。
ご自身が希望する業種で必要なスコアを確認したうえで、学習に取り組んでみてください。
日商簿記検定
日商簿記の資格を取得すると、基礎的な経営の管理・分析能力が身につくため、経理職はもちろん、ほかの職種でも重宝されます。
日商簿記検定の試験勉強では、仕訳から決算、財務諸表(貸借対照表・損益計算書)の読み方まで、会計の基礎を体系的に学べます。
経理事務だけでなく、営業事務で請求書発行や経費精算、売掛管理に触れる場面でも役立つでしょう。
レベルは1級から4級まであり、まずは4級で複式簿記の仕組みを押さえ、最終的には2級を取得できると派遣で有利になります。
秘書検定
秘書検定は、敬語や身だしなみ、来客・電話応対、文書作成、会議準備、慶弔対応など、オフィスでの基本的な対応に関する知識を幅広く証明できる資格です。
取得すると、事務職はもちろん、受付やアシスタント業務でも即戦力と見なされます。
また、ビジネスマナーの基礎を学べるため、未経験から接客業や営業職に挑戦したい方にもおすすめです。
事務職や受付を希望する方は2級の取得を、重役や役員の秘書として活躍したい方は準1級の取得を目指すとよいでしょう。
ITパスポート
ITパスポートとは、情報セキュリティやネットワークに加え、DXや業務改善、プロジェクト管理、法務など、ITを活用するための基礎知識を問う国家試験のことです。
デジタル化が進むなかで、ITパスポート資格を持つ人材へのニーズはますます高まっています。
事務職や営業職といったITと直接関連しない職種であっても、業務では必ずITツールを使用するため、PCやネットワークの知識を得ていることが評価されます。
合格率は70%前後と高く、初学者でも取得しやすい資格なので、ぜひ挑戦してみてください。
派遣社員は、希望する業種や職種に応じたスキルを取得することが大切
実際の派遣業務で活かせるスキルを身につけると、希望する業種・職種で活躍できる可能性が広がります。
オフィスワークを希望する方はPCスキルを習得し、英語を使用して働きたい方は英語スキルを鍛えましょう。
その際、マイクロソフトオフィススペシャリストやTOEICなど、スキルを証明できる資格を取得すると、即戦力と見なされキャリアアップにもつながります。
派遣社員としてスキルを活かせる仕事をお探しの方は、ホットスタッフにぜひご相談ください。
ご自身のスキルや経歴、希望条件などをヒアリングし、最適な仕事をご紹介いたします。