北海道をフィールドに、地域に根ざした人材サービスを展開するホットスタッフ札幌とホットスタッフ苫小牧。今回お話を伺ったのは、札幌エリア社長の佐古野祐来さんと苫小牧エリア社長の戸川亨介さんです。雪国ならではの気候や広大な営業エリアを背景に、地域ごとに異なる働き方をどう支えているのか。拠点ごとの特徴や求人市場の変化、働く人との向き合い方、これからの地域での挑戦などについてお二人に詳しく伺いました。派遣という仕組みを通じて人と企業をつなぐ現場の想いや、北海道だからこそ広がる可能性を探ります。
目次
広大な北の大地で感じる、リアルな北海道の魅力と地域性

北海道全体の印象について教えてください。
佐古野:雪が多く降る地域という印象がありました。ただ、同じ北海道でもとても広いため、私と戸川が担当しているエリアによって気候も違いますし、北海道全体を一括りにはできません。
戸川:私は北海道に来る前はあまり詳しくなくて、実際に来てみて思ったよりも広いと感じました。東京に住んでいる人であれば23区を言える人は多いと思いますが、北海道の人は意外と自分の住んでいる場所以外は知らなかったりします。移住をおすすめしたいくらい北海道は魅力的ですし、人の流動性があるので雇用の可能性も広がります。観光業の伸びや大手との関係も北海道の強みだと思っています。
北海道でお仕事をする上で大変だと感じることはありますか?
戸川:営業エリアが想像以上に広いです。今はある程度エリアを絞っていますが、それでも車で3時間、4時間移動するのは当たり前です。東京なら新幹線を使う距離を北海道では車で移動するので、交通面では不便さを感じますし、車社会だなとつくづく思います。
北海道という地域性はどのようなものでしょうか?
戸川:北海道はやはり商圏としては広く、地域によって特色が全く違います。片手間で拠点を置いてやるような形では絶対にうまくいかないと実感しています。歴史が長く、コンビニなど北海道にしかないものも多いです。配送料ひとつ取っても、本州とは全然違いますし、そういう生活感のギャップがあります。
季節によって働き方の特徴に違いはありますか?
戸川:北海道は夏場に集中して人手が必要になる一方で、冬は落ち着きます。でも夏だけのためにわざわざ移住する人は少なくて、なかなか人手を確保するのが難しいです。結果的に夏場は求職者側が有利で、働く場所を選び放題という状況になります。
“働きたい”に応える難しさ。北海道で見える現実と課題

ホットスタッフ札幌の求人の特徴を教えてください。
佐古野:ホットスタッフ札幌は立地的にサービス業がメインです。旅行でホテルを利用される方が多いので、ホテルが派遣先になることが多いです。ホテルの仕事ではフロント業務や清掃、レストランの調理など様々です。あとは北海道らしくお菓子工場での仕事もあります。季節によって工場系の求人も変動します。
ホットスタッフ苫小牧の求人の特徴を教えてください。
戸川:苫小牧では、札幌のようなサービス業中心ではなく、工場や倉庫など製造や物流に関する求人が多いのが特徴です。一番多いのは物流系の倉庫作業で、仕分けをしてスーパーに送る作業などがあります。その次に食品製造、サービス業が多いです。
派遣スタッフの年齢層や男女比はどうですか?
佐古野:札幌では、平均年齢は40代から50代が多いです。男女比は4対6で女性が多いですね。若い人だと17歳くらいから、上は77歳の方もいますが、一番多いのは40代です。
戸川:ホットスタッフグループ全体では学生さんにも活躍してもらえる仕組みがありますが、苫小牧ではそもそも大学自体が少ないので、ほとんど学生の登録はありません。これは、札幌などと比べると逆の状況かもしれません。
北海道にあるホットスタッフの詳細はこちら
| 北海道 | 株式会社ホットスタッフ札幌 | 〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西5丁目8番地 昭和ビル5F TEL:0120-56-2277 FAX:011-598-8521 | https://www.hotstaff.co.jp/branch/detail/1003 |
| 北海道 | 株式会社ホットスタッフ苫小牧 | 〒053-0018 北海道苫小牧市旭町3丁目7番6号 グランドール旭町1F TEL:0120-11-6377 FAX:0144-84-5268 | https://www.hotstaff.co.jp/branch/detail/1002 |
札幌と苫小牧、2つの拠点の働く現場の舞台裏

拠点の営業メンバーや体制について教えてください。
佐古野:札幌は営業が8名、事務が2名、求人関係の担当が2名の合計12名体制です。男女比は半々で、年齢は27歳から54歳くらいの幅です。
戸川:苫小牧は営業が9名、事務が2名、求人担当が2名で、全員で13名です。年齢は23歳から40代後半までですね。
拠点のみなさんの出身地やライフスタイルについて教えてください。
佐古野:基本的には札幌をはじめとした現地採用が多いです。札幌に集まってきた人たちという感じで、出身は道内でもバラバラです。
戸川:日照時間が短いので朝に活動する人が多いです。例えば朝5時から草野球をした後に出勤する人もいますし、ゴルフや釣りも朝に行く人が多いです。夜はお店が早く閉まるので、全体的に朝型の生活スタイルですね。
社内マネジメントで大切にしていることは何ですか?
佐古野:一人ひとりと話す時間を作ることを大事にしています。人によってモチベーションや目標は違うので、それぞれとちゃんと話す時間を意識して取っています。レクリエーション的なものはあまりないですが、例えば冬にワカサギ釣りに行くなど、楽しめるイベントを作りたいと思っています。基本的には食事の場を活用してコミュニケーションを取っています。
戸川:営業は数字で評価されるので、自分で目標を決めて自主性を持ってもらうことを大事にしています。私は「モチベーション管理」という言葉自体があまり好きではなくて、自主的にやりたい人はやるし、やりたくない人に無理強いしても続かないと思っています。ただ、質問されたことには一緒に答えを考えて、自分で判断してもらうようにしています。
ポストコロナ時代の雇用チャンス。北海道に広がる可能性

コロナ禍を経て市場の変化はどのように感じましたか?
戸川:5年前にホットスタッフ苫小牧を立ち上げた直後にコロナ禍がありました。パンデミックは初めての経験でしたし、立ち上げ直後だったので、予測できない出来事の怖さを実感しました。これからもリスクに備えることが必要だと思っています。
佐古野:ホットスタッフ札幌もコロナ禍でのスタートで、取引していただける企業が本当に限られた中から少しずつ始めていきました。当初はサービス業の求人が少なく、仕分け作業や食品工場といったブルーカラー系の仕事が8〜9割を占めていましたが、最近ではサービス業の割合がそれに追いついてくるくらいに増えてきました。今後はサービス系の仕事がさらに盛り上がってくると感じています。
企業側のニーズには北海道ならではの特徴はありますか?
佐古野:例えば愛知県の豊橋など製造業が中心の地域では、期間工や派遣社員の人数は最初から一定で決まっていることが多いです。一方で札幌のようにサービス業が多い地域では、企業様は最終的に派遣から直接雇用に切り替えたいと考えているところが多いです。入り口は派遣ですが、将来的には正社員として働いてほしいという依頼が多いのが特徴です。
戸川:派遣のニーズには大きく2つあると感じています。1つは単純に「すぐに働いてくれる人が欲しい」というパターン、もう1つは「雇用のリスクを自社で抱えたくないので派遣会社に任せたい」というパターンです。北海道ならではの地域性としては、季節変動が大きく、企業側にとっては必要な時期に必要な人材を安定して確保することが特に難しいという特徴があります。
まだまだ広がる未来へ。拠点と人材育成のこれから

次のマネージャーを育てる取り組みについて教えてください。
戸川:まだ仕組みとして完全に整っているわけではありませんが、役職者には徐々にマネジメントを任せています。ただ、誰にでも「こうしなさい」と一律に教えるのではなく、本人がどう成長したいかを尊重して進めるようにしています。
今後の拠点の展開についてはどう考えていますか?
戸川:北海道の総面積のうち現在の管轄エリアは全体の10分の1くらいなので、拡大余地があります。まだまだ可能性があると思っているので、拠点数をさらに増やしたいです。
派遣が気になるあなたに伝えたい、私たちの想い

どんな人がホットスタッフの社員に向いていると思いますか?
佐古野:私としては正直に言うと、どんな人が向いているかは一概には言えません。結局その都度、その人自身の状況や考え方によって変わるので、一人ひとりと誠実に向き合った上で、ご縁があれば一緒に働けたらと思っています。
戸川:私は“ザ・下剋上”という感じの人がいいですね。学歴や経歴に関係なく、大学卒だろうが何だろうが、向上心があって一緒に頑張れる人と働きたいです。これまでに何かしら失敗した経験があっても構いませんし、むしろ転職を繰り返してうまくいかなかった人でも「ここから巻き返したい」と思える人なら大歓迎です。
社長として、仕事で大切にしていることは何ですか?
佐古野:一緒に働く人たちが楽しく、幸せになってほしいという思いを大切にしています。
戸川:私は「正直でいること」です。できないことをできると言わない。クライアントにもスタッフにも偽らない。社員数が多いエリアなので、その責任を常に感じています。
最後に求職者の方へのメッセージをお願いします。
佐古野:転職を迷っている方、派遣という働き方を考えている方、いろいろな方がいると思いますが、もし迷ったら一度来てみてください。私たちはどんな方でも一生懸命に対応しますし、どんな相談でも受け止めます。派遣の仕事だけではなく、今はホットスタッフ札幌でITエンジニアを育てる取り組みも始めています。派遣で働きながらスキルを学んでもらって、将来少しでも自分の人生を変えていけるように、力になりたいと思っています。何か気になることがあれば、まずは気軽に相談してください。全力でサポートさせていただきます。
戸川:とりあえず一度来てみてもらいたいと思っています。言葉を選ばずに言うと、動かないと何も始まらないし、お金にもなりません。もし合わなければ辞めても構いません。ただ、どこかでまた働く必要は出てくるでしょうし、うちで働いてもらえれば、ずっと仕事を紹介し続けることができます。そんな感じで気軽に考えてもらえたらと思います。
北海道で、仕事を通じて新たな自分を見つけたい方、地域に根ざして信頼と感謝の輪を広げたい方、ぜひホットスタッフホットスタッフ札幌・ホットスタッフ苫小牧で一緒に未来を描いてみませんか。どんな小さな相談でも大歓迎です。働くことに迷いや不安があっても、私たちが全力でサポートします。詳しくは最寄りの拠点や公式サイトからお気軽にお問い合わせください。皆さまとの新しい出会いを、スタッフ一同心からお待ちしています。